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トランクルーム投資の利回りは?計算方法と収益シミュレーション徹底解説

田中 誠一 / 更新:2026-06-18
トランクルーム投資の利回りは?計算方法と収益シミュレーション徹底解説
トランクルーム投資の利回りって、結局いくらなの?――私が7年前に最初に抱いた疑問がこれでした。結論から言うと、実質利回りは稼働率70%で約8.7%、満室なら20%超え。屋内型で15%前後、屋外コンテナ型で13%前後が相場です。

ただし、この数字は「満室で順調にいけば」の話。空室が出れば一気に崩れます。私が屋外コンテナと室内型あわせて3物件を回してきた実感も交えながら、計算方法と現実の収益まで正直に書きます。

この記事で分かること。表面利回りと実質利回りの違い、屋内・屋外やプラン別の数字、初期費用と税金、回収期間の試算、そして利回りを下げる失敗パターンまで。読み終える頃には、自分で判断できる材料がそろっているはずです。

トランクルーム投資の利回りとは?まず結論から

先行者利益を取れるのは今!? / 不動産投資よりおてごろ? / 高利回り&安定性!?のトランクルーム投資の実態に迫る【塩原 和平】MONEY CLASS
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利回りは「投資したお金に対して、年間いくら戻ってくるか」を示す割合です。トランクルーム投資の実質利回りは、稼働率70%で約8.7%、満室なら20.8%という目安があります。

先に言っておくと、この20%という数字だけ見て飛びつくのは危険です。満室前提の理論値だから。実際は稼働率がすべてを決めます。

利回りの意味をやさしく解説

たとえば1,000万円投資して、年間100万円の利益が出れば利回り10%。シンプルに「回収のスピード」を表す指標です。

利回り10%なら、計算上は10年で元が取れる。ここを基準に「何年で回収できるか」を逆算するのが、私の物件選びの第一歩でした。

表面利回りと実質利回りの違い

ここを混同すると後で痛い目を見ます。表面利回りは経費を引く前、実質利回りは経費を引いた後の数字です。

トランクルーム投資の公式情報では、実質利回りは管理手数料(売上の15%)などを差し引いて計算します。広告に出ている華やかな数字はだいたい表面利回り。実際の手取り感覚に近いのは実質利回りの方です。

表面利回りと実質利回りの違い
項目表面利回り実質利回り
経費含まない含む(管理費・修繕など)
数字高く見える現実に近い
計算式年間家賃収入÷初期費用×100(年間家賃収入−年間経費)÷初期費用×100

他の不動産投資と比べて利回りは高いのか

高いです。これははっきり言えます。マンション・アパートの表面利回りは5〜10%、実質利回りは3%以上(理想5%以上)が目安。

対してトランクルームは実質15〜20%も狙える。前述のトランクルーム投資公式の比較でも、著しく高い利回りが期待できると示されています。建物の劣化リスクや空室時の損失が住宅より小さいのも、私が選んだ理由です。

トランクルーム投資の利回りの計算方法

計算式そのものは難しくありません。問題は「経費をどこまで見込むか」です。ここを甘く見積もると、実質利回りが想定の半分になることもあります。

トランクルーム投資の利回りの計算方法

表面利回りの計算式

表面利回り(%)=年間家賃収入÷初期費用×100。たとえば初期費用1,000万円で満室時の年間賃料が200万円なら、表面利回りは20%です。

ただこれは満室前提。経費ゼロの理論値なので、参考の入口くらいに考えておくのが正解です。

実質利回りの計算式

実質利回り(%)=(年間家賃収入−年間運営経費)÷初期費用×100。前述のトランクルーム投資公式が示すこの式が基本になります。

管理委託なら売上の15%が手数料として消える。この一点を入れるだけで、利回りの見え方がガラッと変わります。

運営経費の内訳(保険・修繕・広告費・管理費)

実際にかかる経費を並べておきます。私の屋外コンテナ物件で毎月引かれているのは、おおむね次の項目です。

トランクルーム運営の主な経費項目
費目内容
管理手数料売上の15%程度(管理委託の場合)
広告費集客のための掲載・チラシ費用
修繕費設備の補修・清掃費
保険料火災・賠償などの保険
固定資産税土地・建物・設備にかかる税

見落としがちなのが広告費。集客が弱いと埋まらないので、ここをケチると逆に稼働率が落ちます。私は最初それで失敗しました。

空室率・稼働率が利回りに与える影響

利回りを決める最大の変数が稼働率です。トランクルームFCの目安を見れば、その影響の大きさが一目で分かります。

稼働率別の実質利回りの目安
出典:トランクルームFC
稼働率実質利回り
60%4.7%
70%8.7%
80%12.8%
85%14.8%
100%(満室)20.8%

稼働率が60%だと4.7%。マンション投資並みまで落ちます。逆に85%まで埋めれば14.8%。つまり勝負はここ。満室を狙うより「いかに80%超を維持するか」が現実的な目標です。

タイプ別に見るトランクルーム投資の利回り

トランクルームは大きく屋内型と屋外コンテナ型に分かれます。初期費用も利回りも違うので、自分の土地や資金に合うほうを選ぶことになります。

タイプ別に見るトランクルーム投資の利回り

屋内型トランクルームの想定利回り

屋内型は実質15%前後が相場。前述のトランクルーム投資公式の数字です。

Tainavi PPの参考値では、屋内の想定利回り(満室時)が40%、経費控除後の実質利回りは17%とされています。空調管理ができるぶん単価を高く取れるのが強みです。

屋外型レンタルボックスの想定利回り

屋外コンテナ型は実質13%前後。屋内よりやや低めですが、初期費用とのバランスで見ると悪くありません。

前述のTainavi PPでは、屋外の想定利回り(満室時)35%、実質13%という参考値が出ています。私が運営する屋外物件もこのあたりの感覚です。

屋内型と屋外型のコスト・利回り比較

初期費用と利回りをまとめると、選びやすくなります。

屋内型と屋外コンテナ型の比較
初期費用はTainavi PP、実質利回りはトランクルーム投資公式・Tainavi PPの参考値
項目屋内型屋外コンテナ型
初期費用相場300万〜800万円500万〜1,000万円
想定利回り(満室時)40%35%
実質利回り目安15〜17%前後13%前後
向いている場所ビルの空きフロアなど郊外の遊休地など

私の本音を言えば、まとまった土地があるなら屋外コンテナ、ビルや空き店舗を持っているなら屋内型。手元資金が少ない人は初期費用の下限が低い屋内型から、という選び方をしています。

運営プラン別の利回りと手数料の違い

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トランクルーム投資には複数の運営プランがあり、手数料と手間、そして利回りが変わります。管理委託なら売上の15%程度が手数料になる、というのが前述の公式情報の基準です。

共同経営型プラン

運営会社と一緒に経営するタイプ。集客や管理を会社に任せつつ、収益を分け合います。手間が減るぶん、取り分は減ります。

管理委託型プラン

運営は自分、管理だけ委託する形。手数料は売上の15%程度。集客と日々の管理を任せられるので、本業がある人に向きます。私の屋外物件はこの形です。

独立経営型プラン

集客から管理まで全部自分でやる。手数料がかからないぶん利回りは最も高くできますが、空室対策も全部自分の責任。正直、初心者にはおすすめしません。

独立経営の利回りと手間のバランス

運営プラン別の特徴
プラン手数料・取り分手間向いている人
共同経営型収益を分配少ない任せて安定させたい人
管理委託型売上の15%程度本業がある人
独立経営型手数料なし多い利回りを最大化したい経験者
家賃保証型保証料で利回り低下ほぼなし空室リスクを避けたい人

家賃保証型プラン

空室でも一定額が入る安心感が魅力。ただし保証料が差し引かれるので、実質利回りは確実に下がります。安定を買う代わりに上限が抑えられる、と理解しておくべきです。

【独自試算】収益シミュレーションで見る回収期間

数字だけ並べても実感が湧かないので、実際のシミュレーション事例を見てみます。屋外コンテナ型の公開データがあります。

【独自試算】収益シミュレーションで見る回収期間

初期投資額と月間収支のモデル例

あるコンテナ型物件の事例では、初期投資額1,844万円(設備含む)、満室時の月賃料が425,150円。年間にすると約510万円の満室時売上です。

稼働率別の利回り変化

同じ事例で稼働率別の利回りが公開されています。ここがこの記事で一番見てほしい数字です。

コンテナ型事例の稼働率別利回り(初期投資1,844万円)
出典:YouTube「利回り公開 コンテナ型トランクルーム投資の収益」
稼働率利回り
60%14.2%
80%19.3%
満室(100%)24.8%

注目すべきは、稼働率60%でも14.2%あること。マンション投資なら満室でも届かない水準です。これがトランクルームの底堅さだと私は思っています。

投資回収までの期間の目安

利回り14.2%なら計算上7年強、19.3%なら5年強で回収できる計算になります。初期投資1,844万円を、稼働率80%維持で約5〜6年。これが現実的な回収ラインです。

私の経験では、開業初年度は稼働率が伸びず赤字気味。2年目以降に埋まってくる。最初の1〜2年の資金繰りを甘く見ない、これが回収を遅らせない鍵です。

利回りに影響する費用・税金・資金調達のポイント

利回りは売上だけでなく、税金とローン返済でも変わります。手取りベースで考えないと、表の数字に騙されます。

利回りに影響する費用・税金・資金調達のポイント

初期費用とランニングコストの内訳

初期費用は屋内型300万〜800万円、屋外コンテナ型500万〜1,000万円(前述のTainavi PP)。ランニングは管理手数料・広告費・修繕費・保険・固定資産税が中心です。

特にコンテナの設置費や基礎工事は地盤次第で上振れします。見積もりは必ず複数取るべきです。

税金と手取り利回り(取得税・固定資産税・所得税)

利益が出れば所得税、設備や土地には固定資産税がかかります。取得時には不動産取得税も発生する。これらを引いた後が本当の手取りです。

表面利回り20%が、税引き後では体感もっと下がる。私は毎年、確定申告の時期に「思ったより残らないな」と実感しています。

ローン・融資条件が利回りに及ぼす影響

自己資金が足りなければ融資を使います。ただ金利を払うぶん、実質利回りは下がる。融資を引いて手元資金を残すか、現金で利回りを優先するかは、考え方次第です。

私は1物件目を自己資金中心で始めました。借入が少ないと精神的にも楽で、稼働が伸びない初年度も焦らずに済みます。

減価償却の仕組みと会計上の注意点

見逃せないのが減価償却です。fudosmaによると、初期投資額の最大95%を短期間で償却でき、所得税・法人税の課税所得を圧縮して節税できる仕組みがあります。

ただし償却が終われば節税効果も消える。償却期間中だけの一時的なメリットだと理解して、出口まで含めて設計するのが大事です。

利回りを下げる失敗パターンと向上のコツ

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ここからは現場の話。利回りを下げる原因は、ほぼ稼働率に集約されます。前述の通り稼働率60%なら4.7%まで落ちる。失敗のパターンは決まっています。

立地・集客・価格設定でのつまずき

一番多いのが立地の読み違い。需要のないエリアに作れば、いくら設備が良くても埋まりません。住宅密集地の近くで、収納に困っている人がいる場所が狙い目です。

価格も難しい。高すぎれば埋まらず、安すぎれば利回りが出ない。私は周辺相場を調べて少し下げてスタートし、埋まってから調整する方法を取っています。

途中解約など契約上の留意点

利用者が短期で解約すると、また空室と募集費用が発生します。最低利用期間の設定や、解約予告のルールを契約に盛り込んでおくと回転による損失を抑えられます。

運営会社と契約する場合も、こちら側の途中解約条件を確認しておくこと。縛りがきついと出口で身動きが取れなくなります。

料金プラン最適化と付帯サービスで利回りを上げる

利回りを上げる現実的な手は、空きサイズの料金見直しと付帯サービスです。大型区画が埋まりにくいなら細分化する、長期契約に割引を付けて回転を下げる、といった工夫です。

小さなことですが、看板や清掃を整えるだけで内見からの成約率が上がります。私の物件では、入口の照明を変えただけで反応が良くなりました。

出口戦略(売却・事業譲渡)と利回りの関係

最後は出口。稼働率が高く安定した物件は、売却・事業譲渡でも評価されます。逆に空室だらけだと買い手がつきにくい。

つまり日々の稼働率を上げる努力が、そのまま売却価格にも効いてくる。運営と出口は地続きだと考えて回すのが、長く稼ぐコツです。

トランクルーム投資の利回りに関するよくある質問

最後に、私がよく相談される質問をまとめます。数字はこれまで触れた出典に基づいています。

トランクルーム投資の利回りに関するよくある質問

よくある質問

トランクルーム投資の利回りの相場はどのくらい?
実質利回りは屋内型で15%前後、屋外コンテナ型で13%前後が相場です。稼働率70%で約8.7%、満室なら20.8%という目安があります(トランクルームFC・トランクルーム投資公式)。マンション・アパートの実質3〜5%と比べると高い水準です。
始め方の手順は?
まず土地や空き物件の有無を確認し、屋内型か屋外コンテナ型かを決めます。次にエリアの収納需要と周辺相場を調べ、初期費用(屋内300万〜800万円、屋外500万〜1,000万円)と稼働率別の利回りを試算。運営プラン(共同経営・管理委託・独立・家賃保証)を選び、設置・集客へ進みます。私は需要調査と複数見積もりに一番時間をかけました。
個人でも始められる?
始められます。管理委託型や共同経営型を使えば、集客と管理を会社に任せられるので本業を持つ個人でも運営可能です。手数料は売上の15%程度。手間を取るか手数料を取るかで、独立経営型と使い分けるのが現実的です。

利回りの数字は魅力的ですが、それを支えるのは地味な稼働率の維持です。まずは自分の土地や資金で、稼働率70%・80%なら何年で回収できるかを試算してみてください。そこから先は、現場で動きながら調整するだけです。

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田中 誠一

トランクルーム投資実践歴7年(屋外コンテナ型・室内型あわせて3物件運営中) ・ 中小企業診断士
トランクルーム投資実践歴7年

中小企業向けの財務コンサルタントとして独立後、自らもトランクルーム投資を実践。数字と現場の両面から、初心者が陥りやすい落とし穴を包み隠さず伝えることをモットーにしている。

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田中 誠一
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中小企業向けの財務コンサルタントとして独立後、自らもトランクルーム投資を実践。数字と現場の両面から、初心者が陥りやすい落とし穴を包み隠さず伝えることをモットーにしている。

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