トランクルーム投資の利回りは?計算方法と収益シミュレーション徹底解説

ただし、この数字は「満室で順調にいけば」の話。空室が出れば一気に崩れます。私が屋外コンテナと室内型あわせて3物件を回してきた実感も交えながら、計算方法と現実の収益まで正直に書きます。
この記事で分かること。表面利回りと実質利回りの違い、屋内・屋外やプラン別の数字、初期費用と税金、回収期間の試算、そして利回りを下げる失敗パターンまで。読み終える頃には、自分で判断できる材料がそろっているはずです。
トランクルーム投資の利回りとは?まず結論から

利回りは「投資したお金に対して、年間いくら戻ってくるか」を示す割合です。トランクルーム投資の実質利回りは、稼働率70%で約8.7%、満室なら20.8%という目安があります。
先に言っておくと、この20%という数字だけ見て飛びつくのは危険です。満室前提の理論値だから。実際は稼働率がすべてを決めます。
利回りの意味をやさしく解説
たとえば1,000万円投資して、年間100万円の利益が出れば利回り10%。シンプルに「回収のスピード」を表す指標です。
利回り10%なら、計算上は10年で元が取れる。ここを基準に「何年で回収できるか」を逆算するのが、私の物件選びの第一歩でした。
表面利回りと実質利回りの違い
ここを混同すると後で痛い目を見ます。表面利回りは経費を引く前、実質利回りは経費を引いた後の数字です。
トランクルーム投資の公式情報では、実質利回りは管理手数料(売上の15%)などを差し引いて計算します。広告に出ている華やかな数字はだいたい表面利回り。実際の手取り感覚に近いのは実質利回りの方です。
| 項目 | 表面利回り | 実質利回り |
|---|---|---|
| 経費 | 含まない | 含む(管理費・修繕など) |
| 数字 | 高く見える | 現実に近い |
| 計算式 | 年間家賃収入÷初期費用×100 | (年間家賃収入−年間経費)÷初期費用×100 |
他の不動産投資と比べて利回りは高いのか
高いです。これははっきり言えます。マンション・アパートの表面利回りは5〜10%、実質利回りは3%以上(理想5%以上)が目安。
対してトランクルームは実質15〜20%も狙える。前述のトランクルーム投資公式の比較でも、著しく高い利回りが期待できると示されています。建物の劣化リスクや空室時の損失が住宅より小さいのも、私が選んだ理由です。
トランクルーム投資の利回りの計算方法
計算式そのものは難しくありません。問題は「経費をどこまで見込むか」です。ここを甘く見積もると、実質利回りが想定の半分になることもあります。

表面利回りの計算式
表面利回り(%)=年間家賃収入÷初期費用×100。たとえば初期費用1,000万円で満室時の年間賃料が200万円なら、表面利回りは20%です。
ただこれは満室前提。経費ゼロの理論値なので、参考の入口くらいに考えておくのが正解です。
実質利回りの計算式
実質利回り(%)=(年間家賃収入−年間運営経費)÷初期費用×100。前述のトランクルーム投資公式が示すこの式が基本になります。
管理委託なら売上の15%が手数料として消える。この一点を入れるだけで、利回りの見え方がガラッと変わります。
運営経費の内訳(保険・修繕・広告費・管理費)
実際にかかる経費を並べておきます。私の屋外コンテナ物件で毎月引かれているのは、おおむね次の項目です。
| 費目 | 内容 |
|---|---|
| 管理手数料 | 売上の15%程度(管理委託の場合) |
| 広告費 | 集客のための掲載・チラシ費用 |
| 修繕費 | 設備の補修・清掃費 |
| 保険料 | 火災・賠償などの保険 |
| 固定資産税 | 土地・建物・設備にかかる税 |
見落としがちなのが広告費。集客が弱いと埋まらないので、ここをケチると逆に稼働率が落ちます。私は最初それで失敗しました。
空室率・稼働率が利回りに与える影響
利回りを決める最大の変数が稼働率です。トランクルームFCの目安を見れば、その影響の大きさが一目で分かります。
| 稼働率 | 実質利回り |
|---|---|
| 60% | 4.7% |
| 70% | 8.7% |
| 80% | 12.8% |
| 85% | 14.8% |
| 100%(満室) | 20.8% |
稼働率が60%だと4.7%。マンション投資並みまで落ちます。逆に85%まで埋めれば14.8%。つまり勝負はここ。満室を狙うより「いかに80%超を維持するか」が現実的な目標です。
タイプ別に見るトランクルーム投資の利回り
トランクルームは大きく屋内型と屋外コンテナ型に分かれます。初期費用も利回りも違うので、自分の土地や資金に合うほうを選ぶことになります。

屋内型トランクルームの想定利回り
屋内型は実質15%前後が相場。前述のトランクルーム投資公式の数字です。
Tainavi PPの参考値では、屋内の想定利回り(満室時)が40%、経費控除後の実質利回りは17%とされています。空調管理ができるぶん単価を高く取れるのが強みです。
屋外型レンタルボックスの想定利回り
屋外コンテナ型は実質13%前後。屋内よりやや低めですが、初期費用とのバランスで見ると悪くありません。
前述のTainavi PPでは、屋外の想定利回り(満室時)35%、実質13%という参考値が出ています。私が運営する屋外物件もこのあたりの感覚です。
屋内型と屋外型のコスト・利回り比較
初期費用と利回りをまとめると、選びやすくなります。
| 項目 | 屋内型 | 屋外コンテナ型 |
|---|---|---|
| 初期費用相場 | 300万〜800万円 | 500万〜1,000万円 |
| 想定利回り(満室時) | 40% | 35% |
| 実質利回り目安 | 15〜17%前後 | 13%前後 |
| 向いている場所 | ビルの空きフロアなど | 郊外の遊休地など |
私の本音を言えば、まとまった土地があるなら屋外コンテナ、ビルや空き店舗を持っているなら屋内型。手元資金が少ない人は初期費用の下限が低い屋内型から、という選び方をしています。
運営プラン別の利回りと手数料の違い

トランクルーム投資には複数の運営プランがあり、手数料と手間、そして利回りが変わります。管理委託なら売上の15%程度が手数料になる、というのが前述の公式情報の基準です。
共同経営型プラン
運営会社と一緒に経営するタイプ。集客や管理を会社に任せつつ、収益を分け合います。手間が減るぶん、取り分は減ります。
管理委託型プラン
運営は自分、管理だけ委託する形。手数料は売上の15%程度。集客と日々の管理を任せられるので、本業がある人に向きます。私の屋外物件はこの形です。
独立経営型プラン
集客から管理まで全部自分でやる。手数料がかからないぶん利回りは最も高くできますが、空室対策も全部自分の責任。正直、初心者にはおすすめしません。
独立経営の利回りと手間のバランス
| プラン | 手数料・取り分 | 手間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 共同経営型 | 収益を分配 | 少ない | 任せて安定させたい人 |
| 管理委託型 | 売上の15%程度 | 中 | 本業がある人 |
| 独立経営型 | 手数料なし | 多い | 利回りを最大化したい経験者 |
| 家賃保証型 | 保証料で利回り低下 | ほぼなし | 空室リスクを避けたい人 |
家賃保証型プラン
空室でも一定額が入る安心感が魅力。ただし保証料が差し引かれるので、実質利回りは確実に下がります。安定を買う代わりに上限が抑えられる、と理解しておくべきです。
【独自試算】収益シミュレーションで見る回収期間
数字だけ並べても実感が湧かないので、実際のシミュレーション事例を見てみます。屋外コンテナ型の公開データがあります。

初期投資額と月間収支のモデル例
あるコンテナ型物件の事例では、初期投資額1,844万円(設備含む)、満室時の月賃料が425,150円。年間にすると約510万円の満室時売上です。
稼働率別の利回り変化
同じ事例で稼働率別の利回りが公開されています。ここがこの記事で一番見てほしい数字です。
| 稼働率 | 利回り |
|---|---|
| 60% | 14.2% |
| 80% | 19.3% |
| 満室(100%) | 24.8% |
注目すべきは、稼働率60%でも14.2%あること。マンション投資なら満室でも届かない水準です。これがトランクルームの底堅さだと私は思っています。
投資回収までの期間の目安
利回り14.2%なら計算上7年強、19.3%なら5年強で回収できる計算になります。初期投資1,844万円を、稼働率80%維持で約5〜6年。これが現実的な回収ラインです。
私の経験では、開業初年度は稼働率が伸びず赤字気味。2年目以降に埋まってくる。最初の1〜2年の資金繰りを甘く見ない、これが回収を遅らせない鍵です。
利回りに影響する費用・税金・資金調達のポイント
利回りは売上だけでなく、税金とローン返済でも変わります。手取りベースで考えないと、表の数字に騙されます。

初期費用とランニングコストの内訳
初期費用は屋内型300万〜800万円、屋外コンテナ型500万〜1,000万円(前述のTainavi PP)。ランニングは管理手数料・広告費・修繕費・保険・固定資産税が中心です。
特にコンテナの設置費や基礎工事は地盤次第で上振れします。見積もりは必ず複数取るべきです。
税金と手取り利回り(取得税・固定資産税・所得税)
利益が出れば所得税、設備や土地には固定資産税がかかります。取得時には不動産取得税も発生する。これらを引いた後が本当の手取りです。
表面利回り20%が、税引き後では体感もっと下がる。私は毎年、確定申告の時期に「思ったより残らないな」と実感しています。
ローン・融資条件が利回りに及ぼす影響
自己資金が足りなければ融資を使います。ただ金利を払うぶん、実質利回りは下がる。融資を引いて手元資金を残すか、現金で利回りを優先するかは、考え方次第です。
私は1物件目を自己資金中心で始めました。借入が少ないと精神的にも楽で、稼働が伸びない初年度も焦らずに済みます。
減価償却の仕組みと会計上の注意点
見逃せないのが減価償却です。fudosmaによると、初期投資額の最大95%を短期間で償却でき、所得税・法人税の課税所得を圧縮して節税できる仕組みがあります。
ただし償却が終われば節税効果も消える。償却期間中だけの一時的なメリットだと理解して、出口まで含めて設計するのが大事です。
利回りを下げる失敗パターンと向上のコツ

ここからは現場の話。利回りを下げる原因は、ほぼ稼働率に集約されます。前述の通り稼働率60%なら4.7%まで落ちる。失敗のパターンは決まっています。
立地・集客・価格設定でのつまずき
一番多いのが立地の読み違い。需要のないエリアに作れば、いくら設備が良くても埋まりません。住宅密集地の近くで、収納に困っている人がいる場所が狙い目です。
価格も難しい。高すぎれば埋まらず、安すぎれば利回りが出ない。私は周辺相場を調べて少し下げてスタートし、埋まってから調整する方法を取っています。
途中解約など契約上の留意点
利用者が短期で解約すると、また空室と募集費用が発生します。最低利用期間の設定や、解約予告のルールを契約に盛り込んでおくと回転による損失を抑えられます。
運営会社と契約する場合も、こちら側の途中解約条件を確認しておくこと。縛りがきついと出口で身動きが取れなくなります。
料金プラン最適化と付帯サービスで利回りを上げる
利回りを上げる現実的な手は、空きサイズの料金見直しと付帯サービスです。大型区画が埋まりにくいなら細分化する、長期契約に割引を付けて回転を下げる、といった工夫です。
小さなことですが、看板や清掃を整えるだけで内見からの成約率が上がります。私の物件では、入口の照明を変えただけで反応が良くなりました。
出口戦略(売却・事業譲渡)と利回りの関係
最後は出口。稼働率が高く安定した物件は、売却・事業譲渡でも評価されます。逆に空室だらけだと買い手がつきにくい。
つまり日々の稼働率を上げる努力が、そのまま売却価格にも効いてくる。運営と出口は地続きだと考えて回すのが、長く稼ぐコツです。
トランクルーム投資の利回りに関するよくある質問
最後に、私がよく相談される質問をまとめます。数字はこれまで触れた出典に基づいています。

よくある質問
利回りの数字は魅力的ですが、それを支えるのは地味な稼働率の維持です。まずは自分の土地や資金で、稼働率70%・80%なら何年で回収できるかを試算してみてください。そこから先は、現場で動きながら調整するだけです。
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- Tainavi PP「トランクルーム投資は高利回り?リスクや注意点も理解しよう!」
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