ホーム › 節税・失敗対策・注意点 › トランクルーム儲からないは本当?原因と収益を出すための対策
節税・失敗対策・注意点

トランクルーム儲からないは本当?原因と収益を出すための対策

田中 誠一 / 更新:2026-06-24
トランクルーム儲からないは本当?原因と収益を出すための対策
「トランクルームは儲からない」と検索したあなたは、たぶん土地活用の候補の一つとして気になっている段階だと思う。結論から言うと、トランクルーム経営は一発で大きく稼ぐ事業ではないが、立地と収支計画を間違えなければ、手間の少ない安定収入にはなる。私自身が屋外コンテナ型・室内型あわせて3物件を運営してきた実感として、「儲からない」と言われる理由はほぼ決まっている。
  • トランクルーム経営は月々の収入が小さく、満室まで時間がかかるため「儲からない」と感じやすい。
  • 国内トランクルーム市場は2024年に約850億円規模で、2027年に1,000億円へ拡大が見込まれている。
  • 利用料は月3,000円未満が最も多く、1室あたりの単価が低いのが収益の壁になる。
  • 立地は都市部の住宅密集地が有利で、郊外や駐車場感覚での出店は失敗しやすい。
  • 初期費用は最低でも200万〜300万円かかるため、回収期間を踏まえた収支計画が必須。

トランクルーム儲からないの結論

【クソ商材】トランクルーム投資は儲からない
【クソ商材】トランクルーム投資は儲からない

トランクルーム経営は「短期間で大儲け」はできないが、「立地を選び長く回せば安定する」ビジネスだ。

私が最初に屋外コンテナ型を始めたとき、正直、満室になるまでの1年半はヒヤヒヤしっぱなしだった。月数千円の契約が少しずつ積み上がる構造なので、最初の数字を見ると「これは儲からないのでは」と誰でも思う。

ただ、いったん埋まると退去が少ない。荷物を一度入れた人は、なかなか引っ越さない。だから後半になるほど収支は読みやすくなる。

トランクルームは「立ち上がりが遅く、軌道に乗ると粘り強い」事業。短期回収を期待すると確実に裏切られる。

トランクルーム経営は儲からない?

トランクルーム単体で見れば利回りは派手ではないが、市場そのものは縮小ではなく拡大している。

トランクルーム経営は儲からない?

キュラーズの市場調査によると、国内トランクルーム市場は2024年に約850億円、2027年には1,000億円規模へ成長が見込まれている。

さらに2025年の調査では、全国のトランクルームは14,860店舗、延べ室数626,418室と、統計史上最多に達している。市場が伸びている事業を、頭から「儲からない」と切り捨てるのはもったいない。

問題は、市場が伸びているのに「自分の物件は埋まらない」というギャップだ。ここを埋められるかどうかで、儲かるか儲からないかが分かれる。

トランクルーム経営が儲からない傾向にある理由

儲からないと言われる理由は、大きく分けて4つに集約される。

月々の収入が少ない、節税効果が薄い、競合が出やすい、場所を選ぶ。この4つだ。どれも事実だが、対策できるものとできないものがある。

「儲からない」と言われる4つの理由と私の評価
理由内容対策の余地
月々の収入が少ない1室の単価が低く積み上げ式△ 数で稼ぐ設計が必要
節税をしにくいアパートのような評価減が小さい× ほぼ改善できない
競合が現れやすい参入障壁が低く真似されやすい○ 立地とサービスで差別化
場所を選ぶ都市部以外は需要が弱い○ 立地選定で回避できる

月々の収入が少ない

トランクルーム投資をしたずんだもんの末路
トランクルーム投資をしたずんだもんの末路

トランクルームの月収が少ないのは、1室あたりの利用料そのものが安いからだ。

J-Net21が紹介する調査では、月額利用料は「3,000円未満」が最も多く、次いで「3,000円〜5,000円未満」「5,000円〜1万円未満」だった。

アパート1室の家賃と比べれば桁が違う。だからトランクルームは「室数を確保して合計で稼ぐ」発想が前提になる。10室・20室と数があってようやく事業として見えてくる。

私の屋外コンテナ型は20室規模だが、満室時でも月の売上はアパート1棟には及ばない。ここは正直に言っておきたい。期待値を上げすぎないことが大事。

節税をしにくい

トランクルームは、アパート経営のような大きな節税効果を期待できない。

節税をしにくい

住宅を建てると土地の固定資産税や相続税評価で優遇を受けられるが、トランクルームは「住宅」ではないため、その恩恵が小さい。屋外コンテナ型なら建物としての評価も限定的だ。

正直、ここは改善のしようがない。節税目的で土地活用を考えているなら、トランクルームは第一候補にならない。私はこの点だけははっきり「向かない」と伝えている。

相続税・固定資産税の圧縮を狙うなら、トランクルームより賃貸住宅のほうが有利。節税が主目的なら選ばない。

競合が現れやすい

トランクルームは参入障壁が低いため、近所に後発の競合が出やすい。

特別な資格や大規模な建物が不要で、空き地にコンテナを置けば始められる。だから「あそこが埋まっているなら自分も」と真似されやすい。

前述のキュラーズ調査で店舗数が史上最多になっているのは、市場の魅力でもあり、競争の激化でもある。同じエリアに似た料金の箱が増えれば、当然取り合いになる。

差別化の余地はある。私は近隣に後発が出たとき、屋内型で空調と防犯カメラを前面に出し、料金は下げずに「保管品質」で勝負した。値下げ合戦に巻き込まれると体力勝負で終わる。

場所を選ぶ

【失敗談】ゼロからトランクルーム投資を始めて大失敗した話【不動産投資】編集長
【失敗談】ゼロからトランクルーム投資を始めて大失敗した話【不動産投資】編集長

トランクルームの需要は都市部の住宅密集地に偏っており、立地を外すと埋まらない。

キュラーズは市場拡大の背景として、都市部での居住スペースの縮小や収納スペース不足を挙げている。つまり「家が狭くて荷物が入りきらない人」が主な顧客だ。

逆に言えば、土地が広く家も広い郊外では需要が弱い。駐車場が余っているからとりあえずトランクルーム、という発想で郊外に出すと、まず苦戦する。

ちなみにJ-Net21掲載のアンケートでは、消費者の93.1%が「一度も利用したことがない」と回答している。利用経験者がまだ少ないからこそ、利用者がいる都市部に集中して出すのが鉄則だ。

トランクルーム経営で収益を出すには?

収益を出す鍵は「都市部の立地・細かい収支計画・ニーズに合ったサービス」の3点に尽きる。

トランクルーム経営で収益を出すには?

裏を返せば、儲からない人はこの3つのどれかを飛ばしている。なんとなく空き地に箱を置いて、なんとなく募集して、埋まらないと嘆く。これが典型的な失敗パターンだ。

初期費用は最低でも200万〜300万円かかる。この回収を前提に逆算するところから始まる。

収支計画を細かく立てる

収支計画では「満室までの空室期間」を必ず織り込むことが何より重要だ。

トランクルームは開業直後から満室にはならない。私の経験では、屋外コンテナ型で安定稼働まで1年〜1年半かかった。この間も土地代や広告費は出ていく。

だから「満室なら利回り何%」だけ見て判断するのは危険だ。立ち上がり期の赤字をどこまで耐えられるか、その資金繰りまで含めて計画を組む。

収支計画で必ず見るべき項目
項目見落としがちな点
初期費用最低200万〜300万円。コンテナ・整地・設置費
立ち上がり期間満室まで1年以上かかる前提で資金を用意
広告宣伝費募集を続けるための継続コスト
稼働率満室前提でなく現実的な想定で逆算

立地を見極め、経営戦略を立てる

先行者利益を取れるのは今!? / 不動産投資よりおてごろ? / 高利回り&安定性!?のトランクルーム投資の実態に迫る【塩原 和平】MONEY CLASS
先行者利益を取れるのは今!? / 不動産投資よりおてごろ? / 高利回り&安定性!?のトランクルーム投資の実態に迫る【塩原 和平】MONEY CLASS

立地は「半径2km以内に住宅が密集し、収納に困る世帯が多いか」で判断する。

ファミリー向けマンションが多い、収納の少ない単身向けアパートが多い、こうしたエリアは相性がいい。逆に戸建てばかりで庭付きの地域は弱い。

私は出店前に、平日と休日それぞれ現地を歩いて周辺の住戸タイプを自分の目で確認するようにしている。机上のデータだけでは見えない生活感が、需要のヒントになる。

屋外コンテナ型と屋内型では戦い方も違う。コンテナ型は安さと容量、屋内型は空調・清潔さ・防犯が武器になる。立地の客層に合わせて型を選ぶ。

ターゲットニーズに合ったサービスを用意する

利用者は「短期」と「長期」に分かれるため、どちらを取るかでサービス設計が変わる。

ターゲットニーズに合ったサービスを用意する

引っ越しや一時保管の短期ニーズと、趣味の道具やシーズン品を置き続ける長期ニーズ。収益が安定するのは後者だ。長く借りる人ほど退去しにくく、収入が読める。

長期利用を増やすには、湿気・防犯・出し入れのしやすさといった「安心して預け続けられる」要素が効く。私は屋内型で除湿対策と24時間アクセスを整えてから、平均契約期間が明確に伸びた。

トランクルームで儲ける本質は「長く借りてもらうこと」。安さで短期客を集めるより、安心で長期客を抱える設計が効く。

よくある質問

よくある質問

トランクルーム儲からないとは?
トランクルームは1室あたりの月額利用料が安く、満室まで時間がかかるため、開業初期は収入が少なく「儲からない」と感じやすいという意味です。J-Net21の調査では月額利用料は3,000円未満が最多で、数を確保して合計で稼ぐ事業構造のため、短期で大きく儲けるのは難しいのが実態です。
トランクルーム儲からないの費用は?
トランクルーム経営の初期費用は最低でも200万〜300万円が目安です。屋外コンテナ型ではコンテナ代・整地費・設置費が中心で、屋内型は内装や空調設備で費用が上がります。加えて、満室まで1年以上かかる前提で、立ち上がり期の運営費と広告費を用意しておく必要があります。
トランクルーム儲からないの始め方は?
まず都市部の住宅密集地で需要を確認し、現実的な稼働率で収支計画を立てるところから始めます。一部のトランクルームは倉庫業法上の規制対象になる場合があるため、事業形態を決める前に国土交通省の倉庫業制度を確認するのが安全です。立地・収支・サービスの3点を固めてから設備投資に進むのが失敗しない順序です。
この記事について質問できますAIが記事をもとに答えます
こんにちは。この記事について、下の候補から選ぶか、自由に質問できます。

田中 誠一

トランクルーム投資実践歴7年(屋外コンテナ型・室内型あわせて3物件運営中) ・ 中小企業診断士

中小企業向けの財務コンサルタントとして独立後、自らもトランクルーム投資を実践。数字と現場の両面から、初心者が陥りやすい落とし穴を包み隠さず伝えることをモットーにしている。

メルマガ登録

田中 誠一
田中 誠一
中小企業向けの財務コンサルタントとして独立後、自らもトランクルーム投資を実践。数字と現場の両面から、初心者が陥りやすい落とし穴を包み隠さず伝えることをモットーにしている。

記事には書ききれない現場のリアルや最新の動きを、わたしから直接メルマガでお届けします。よかったら登録してください。

登録は無料・いつでも解除できます。